しっかり構造 [注文住宅(戸建・建替・二世帯)]
建方の時はいい天気で良かったです。
昼休み中に材木の上に寝転がりながら、
綺麗に通った柱、梁などを眺めていると気持ちが良いです
屋根の垂木が組まれると、すぐに野地板を張ります。
野地板が張られると、またすぐにアスファルト防水を敷くので、
その前に野地板の釘のチェックをします。
野地板は釘打ち機でテンポよく打っていくので、
ダブルチェックをしないと釘が打たれていない列があったり、
釘の頭が出ていたり、釘も硬い節に当たると釘の先が弾かれて飛び出てきたりするので、
それを見逃すと雨漏りの原因になったりします。
筋交い金物や柱の引抜き金物は私が金物選定をして私が取り付けました。
建築金物の会社は使ってるのはカナイ、カネシン、タナカ、栗山百造・・・
各メーカーで何十種類の耐震金物。
その中から各部位のジョイントの形状や必要な耐力に合わせて選定します。
写真の筋交い金物はホールダウンが邪魔をして通常の2倍筋交い金物が付かなかったので、
急遽、外壁側から同じ性能のステンレスプレートに変更しました。
また金物を取付けるビスはそれぞれ長さや太さが違います。
ビスの長さは45mmから120mmをよく使用します。
ビスの長さを同じメーカーであれば頭の色や形で見分けたりしますが、
それぞれのメーカーの色と長さがあっていないので、
実際に施工をしてしまうとビスの長さがわからないです。
本当にそれがあっているかどうかを見極めるのは困難です。
また金物をメーカーから取寄せるとビスとセットで買うのですが、
知識のない人が量販店で金物を買うとビスを間違う可能性が高いです。
以前、耐震診断をした時に筋交い金物に指定されたビスではないのを使われていて指摘したことがあります。
梁に直接打つビスの長さと24mmの合板の上から打つビスの長さも違います。
どの柱と梁が金物で固定されているか?
筋交いの向きは合っているか?
それで保険の検査機関の人は30分ほどチェックして帰るのですが、
本当にチェックができているのかが疑問です。
「だったら、どうしたらいいの?」って言われそうです。
金物を取付けた施工者を信じる?
もしかしたら金物の取付は専門に資格を作り、
その人が責任をもって設計者が選定した金物の資料を見て取付を行なった方がいいかもしれません。