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放射線医学の見学 [建築研究]

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放射線医学総合研究所の一般公開へ行ってきました。
こちらの施設では、重粒子線治療、PET診断、緊急被ばく医療などをおこなっています。
今回は最先端の放射線治療、重粒子線の照射方向を変えられる回転ガントリーが初公開と言うことで、子供から大人、学生、研究者っぽい方など、いろいろな方々が見学に来ていました。
この回転ガントリーが設置されている新治療研究棟は回転ガントリー以外にもグッドデザイン賞や環境・設備デザイン賞、他にも数多くの賞を受賞している建築と言うこともあり、建築と医療の両方とも興味がありました。
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エントランスは木風ルーバーと緩やかなカーブの壁面
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トップライトから差し込む光で医療施設と言うのを忘れてしまいそうです。
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固定照射治療室の入口にあったオブジェ。
ゲノムをイメージしたのでしょうか?キレイでした。
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固定照射治療室。
木風の壁。明るい感じの治療室です。
治療中は麻酔もせず、固定具で体を固定されるので、なるべくリラックスできるような雰囲気にしているのかもしれないです。最近は手術室や手術ホールも患者さんにストレスをかけないようなデザインにしたりしています。
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回転ガントリー。
映画の中ででてきそうな治療室です。
じゃばらの壁が回り照射装置の角度を変えることができます。これにより今まで以上に体に負担をかけることなく治療ができたり、固定照射ではできなかった場所の治療が可能になるので、重粒子線治療が適応できる患者さんが広がります。

回転ガントリーの裏側は、
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宇宙船?大砲?
これが回転します。
陽子線治療より体に負担をかけない重粒子線ですが照射装置が非常に重く、回転しようとするとこんなに巨大な設備になります。重粒子線を照射するため建物自体も約2mの厚いコンクリートで囲う厳重さです。
放射線とは何かと言うことを理解しているからこそ、しっかり遮蔽をおこなっているのだと思います。

今回は放射線治療の施設見学を目的に来ましたが熱心なスタッフの説明や丁寧な説明のパネルなど、見学をしていて本当にためになりました。放射線を使い人を救うための研究をしていると感じられ、放射線自体のイメージが少し変わりました。ただ、癌を含め、多くの病気は人が豊かになろうとしてもたらした産物のように思います。豊かの表現方は、良くも悪くもいろいろありますが科学の進歩に対して人の体の進化はおいつけないです。不自然なものが体内に入ると悪影響が起きる気がします。科学を人類、生物、地球とかバランスよく共存できるために考えて使ってもらいたいです。
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