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家の屋根裏を覗いてみる【耐震診断】 [耐震(診断・補強・補助金申請)]

屋根裏、小屋裏、天井裏、、、
いろんな言い方しますが、これからその場所を少し紹介します。
屋根裏も条件によって全く違います。

小屋裏点検.jpg
狭い家もあれば[目]

小屋裏火打梁.jpg
広い家もあります[グッド(上向き矢印)]
奥に火打梁、あと鳥が入った形跡があります。
畑が近ければ土埃が多かったり、小屋束が浮いていたり、梁が外れそうだり、様々なケースがあります[家]

小屋裏筋交い.jpg
屋根裏でもこうした筋交いを探して、耐力壁の位置をチェックします[目]
10年ほど前から数十件の耐震診断をしてきていますが、昭和56年以前の設計図で筋交いが記載されていて、忠実に設計図通り筋交いが入っているケースは1割程度でした[バッド(下向き矢印)]

雨漏り.jpg
屋根裏から過去または現在の雨漏りが分かります[雨]

結露雨漏り.jpg
天井裏にちょんちょんと染みがあるのが結露による雨漏りです。
結露の雨漏りは屋根裏の通気がしっかり取れていればすぐに乾燥してしまうので、天井仕上げ面に染みがでないことが多いです[ダッシュ(走り出すさま)]

屋根増築.jpg
家を増築していると[家]屋根の上に屋根があることもあります。
屋根裏が広いのは良いですが、小屋束が長すぎたり、母屋が少し頼りないです[ふらふら]小屋束が増築前の屋根の垂木の上に載せているのも良くないです。
いろいろ書いていますが、これらの物件は診断後、耐震補強してますので安心してください[ダッシュ(走り出すさま)]

梁連結.jpg
梁同士が離れています[あせあせ(飛び散る汗)]

こんなのもありました。
不適切な補強金物.jpg
不適切な耐震補強[むかっ(怒り)]
耐震補強金物は合っていますが、ビスが耐震用指定のビスではなく、木造の造作ビスです。これを取り付けた業者は某木造の耐震協会の会員だったそうですが、飛び込み営業で来て、他にも過剰な耐震金物を取付けていっていました。協会からしても迷惑ですね。昭和56年以前の旧耐震の家の方は住んでいる市の建築課に相談した方が無難かと思います。

耐震補強について知識のない職人は何も気づかずに普通の造作ビスを使ったり、指定以外のビスを使う可能性があります。それほど耐震補強金物はややこしいです。詳しくは以前にブログに書いたのでこちらをどうぞ[ダッシュ(走り出すさま)]

『耐震金具って付け方を考えるよね』
http://mytime.blog.so-net.ne.jp/2012-02-10

家の点検は数少ないシグナルから問題点を見つけていきます。例えば、一見変哲のない屋根裏でも、なんか雰囲気が不自然な感じに見えたりします。屋根裏の木が少し痩せているような、疲れきっているような、空気がこもっているなど、なんとなく感じ取ります。そうすると普通あるはずの換気がなかったり、少なかったりと言う原因が見つかったりします[目]

建物は基本通りに作られていないと機能を果たさなかったりします。いまは高気密高断熱が流行っていますが、さらに厳しい品質を求められています。厳しい工期に追われ、人の手で作られています。何かのミスでその品質が保てなかった場合は昔の家以上に被害が広がるような気がして心配でなりません[ふらふら]
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家の床下を覗いてみる【耐震診断】 [耐震(診断・補強・補助金申請)]

家を持っている人で床下に潜ったことのある人は、あまりいないかと思います[家]私たちは床下に潜り、配管の漏れ、筋交い位置、基礎、木下地の状態だけではなく、湿気の感じや空気の流れ、床下の雰囲気など直感も含めてチェックしています[目]
これから床下の写真を少し紹介します[ぴかぴか(新しい)]

洗面床下湿気アリ。配管サビ.jpg
鉄管にサビ、土台腐食があります。
床下点検口が台所や洗面脱衣室に多いのは配管の漏れをチェックするためです。水廻りで排水管が外れたり、給水の漏れ、漏水、湿気による木部の腐食などがあります[雨]

床下地にカビ.jpg
床下地のコンパネがカビています。押入に物を詰め込みすぎて通気が悪いと床がカビて、床が抜ける場合があります。床下はたいていカビている箇所があります。範囲は広くても表面だけカビていたり、深刻な問題ではないことが多いです[ダッシュ(走り出すさま)]

床下筋交い.jpg
土台の上に斜めに見える材料が筋交いです[目]耐震診断で床下に潜る一番の目的は、耐力壁に必要な、この筋交いを探すことです。筋交いもリフォームしている部屋だと、断熱材で筋交いが見づらくなっていたり、和室だと根太掛けで見えない場合があります[ふらふら]

基礎にひび.jpg
床下換気口にヒビが入っています。これくらいのヒビはよく見かけます。昭和56年以前の基礎は無配筋の基礎が多く、それで換気口は基礎を切り欠いているため、耐力上弱くヒビが入りやすいです。ヒビが大きく開いていたり、縦にズレていない限り特に気にしなくて良いです。理由は省略しますが[ー(長音記号2)]これを見て怖いことを言ってくる業者がいれば、慣れていない会社か、悪徳業者かもしれません[あせあせ(飛び散る汗)]

浴室土台腐食.jpg
浴室の土台が腐食しています[バッド(下向き矢印)]根太掛けも染みていて腐食が大きく広がっていることが分かります。

浴室を壊してみると・・・・
浴室解体2.jpg
土台だけではなく、柱までボソボソに腐食していました[たらーっ(汗)]

浴室解体拡大2.jpg
こうした箇所が見つかった時は慌てず、土台や柱を交換すれば問題ないです[ダッシュ(走り出すさま)]
木造住宅は湿気などで傷みやすいかも知れませんが、修繕しやすかったりもします。住んでいる家に気を配り、家の中でちょっとした変化を感じることがあれば、専門家に見てもらうと最小限の被害で済みますので、早めの相談をお勧めします。
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